本調査は、ポジティブなインパクトの創出を意図している企業がIPOを実現することを「インパクトIPO」と位置づけ、その実態を調査し、IPOを目指すインパクト企業に向けた実務的示唆と日本におけるインパクトIPO発展のための展望を示したものです。インパクトIPOの実態としては、企業や投資家のIMM手法等が発展途上であるものの、その取り組みは動き出しており、国内海外もまさに黎明期であると言えます。
今後、実現・普及していくにあたっての大きな課題として、インパクト投資の基本概念である財務的リターンとインパクトの両立について、現状は事例や知見が不足しているということがある。インパクトIPOの多様な事例が創出されること、またそのための環境整備の推進が求められます。
発行日：2022年11月10日
テーマ
—— 経済的なリターンと並行して、測定可能な社会・環境のポジティブな変化を生み出すことを意図する投資。
SIIFは前身の日本財団・社会的投資推進室で一早くインパクト投資の調査研究を開始しました。インパクト投資の普及・啓発を目的としたGSG Impact JAPAN (旧称:GSG国内諮問委員会)、国内の金融機関におけるインパクト志向経営を目的とした「インパクト志向金融宣言」を発足し、それぞれの事務局となっています。直接投資、ファンドによるインパクト投資など多くの実績があります。
