一般財団法人社会変革推進財団(理事長:大野修一、所在地:東京都港区、以下「SIIF」)は、株式会社デジサーチアンドアドバタイジング(代表取締役:黒越誠治、所在地:東京都渋谷区、以下「デジサーチ」)および一般財団法人日本シングルマザー協会(代表理事:江成道子、所在地:神奈川県横浜市)と協働し、シングルマザーの起業を支援する「シングルマザー起業支援プログラム」(以下「本支援」)を開始いたします。
本日より、以下のウェブサイトにて公募受付を開始いたします。
https://digisearch.co.jp/smf/
本支援では、公募により選出されたシングルマザー最多5名に対し、事業資金及び給与相当額保証として2年間で総額1,000万円を支給し、2年間の起業支援をします。支援の詳細は以下の内容を想定しています。
日本では、母子家庭の81.8%が就労しているものの、その約半数が非正規雇用(パート・アルバイトなど)であり、複数の仕事を掛け持ちすることで生計を維持しているのが現状です。さらに、子どもの発熱など突発的な事情によって勤務が困難になり、安定した収入の確保が難しいという課題があります。
本支援では、こうした現状を踏まえ、自由な勤務時間・場所を確保できる起業という選択肢を提供し、シングルマザーの経済的自立と個人の能力開発を支援します。
日本における相対的貧困世帯の割合は、15.4%[1]にのぼり、非常に深刻な状況です。特に、シングルマザー世帯の経済的困窮は、子どもの貧困率(11.5%[2])に直結する重大な社会課題であり、これは子どもの教育格差や機会の不平等を引き起こすだけでなく、貧困の連鎖を生む要因にもなっています。SIIFは、インパクト測定・マネジメントを実施し、本支援の成果を可視化することで、選出される最多5名のシングルマザーの支援にとどまらず、より多くのシングルマザーが多様な働き方を選択できる社会の実現を目指します。
[1] OECD Poverty rate 2021
[2] 厚生労働省 2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況
概要:全都道府県在住のシングルマザーで、起業支援プログラムに興味のある方を対象に、出資・伴走支援を提供します。
申し込み期間:2025年3月31日(月)~2025年6月10日(火)
申し込み方法:応募フォーム
A氏 50代 関西在住
このプロジェクトに参加する前は、酒販店での販売・ECサイトの受注業務を行っており、週5日間のアルバイトで、年収は240万円程度でした。合格しなくてもスキルアップにつながればとの思いで、ワークショップに参加し、大変刺激になりました。現在の収入(役員報酬)は、480万円程度です。
B氏 40代 関東在住
このプロジェクトに参加する前は、産休による一時欠員の穴埋めで、契約終了の時期が近づいていました。決して順風満帆ではありませんでしたが、やり続けることで、生活への不安は減りました。また、最先端なツールを使いこなせるようになって、やりがいや楽しさも感じております。以前の年収は240万円程度で、現在の収入(役員報酬)は、400万円程度です。