国内初の本格的な「糖尿病性腎症重症化予防」SIB事業 ケーススタディ
兵庫県神戸市の「糖尿病性腎症重症化予防」SIBに
出資から事業実施までをトータルサポート。
PFS・SIB 行政との連携事業
未受診者や治療中断中のハイリスク者に対して保健指導を実施し、生活習慣の改善や腎機能の低下抑制を目指しま す。 SIIFは、このプロジェクトに出資するとともに、事業組成段階においては成果指標や社会的インパクト評価方法 の設計、支払い条件や資金調達方法の検討を行い、事業実施段階では事業の進捗の定期的なモニタリング を行う等 の支援を行っています。
「糖尿病性腎症重症化予防」事業の概要
社会的課題及びその背景
糖尿病性腎症は重症化すると人工透析が必要となり、患者の生活の質を低下させるほか、医療費の増加にもつながることから、多くの地方公共団体で重症化の予防が課題となっています。神戸市では、糖尿病性腎症の重症化を予防するために、特定健診の結果により、糖尿病性腎症等のおそれがあるにもかかわらず医療機関未受診の人や糖尿病治療中断中の患者に対する受診勧奨と、保健指導を行っています。これらの取組みは重症化予防及び医療費適正化につながっているものの、いまだ医療機関未受診者や治療中断者はいることから、このような人に行動変容を起こし、人工透析への移行を予防する新たな手法の開発が課題となっています。
- 事業名
- 糖尿病性腎症等重症化予防事業
- 事業費
- 34,063千円
- 事業期間
- 平成29年度(3年間)
- 目指す成果
- 医療機関未受診者や治療中断者の糖尿病性腎症のステージ進行、人工透析移行等を防ぐことにより、患者の生活の質を維持・向上させるとともに、さらなる医療費の適正化を目指しています。
- SIIFの役割
- <投資家として>
資金提供
<中間支援組成として>
事業組成段階:成果指標や社会的インパクト評価方法、支払い条件、資金調達方法等の検討の支援
事業実施段階:事業の進捗のモニタリング