3つの社会課題テーマの探索
注力する3つの社会課題テーマ
2022年に世界のインパクト投資市場規模は1兆ドルに達し、SDGsの達成に向けた取組が世界各地で拡がっています。かつてないほど「サステナビリティ」という概念がビジネスセクターで語られている今、人々はより幸せになり、地球と社会の持続可能性は高まっているのだろうか?私たちが今、向き合っている問いです。
これからSIIFは多様なパートナーと連携しながら、インパクト投資という「手法」を普及し、資金の量を増やすことにとどまらず、その手法を通じて実際に「社会変革=システムチェンジ」を誘発する取組を進めていきたいと思っています。
そのために、創業以来初めて、注力する社会課題テーマを決めました。医療・介護システムの疲弊、格差の拡大・固定化、地方の経済衰退とコミュニティ消失。世界最速で少子高齢化に突入した日本が向き合う構造的課題に「新しい経済」で挑む、SIIFの新しい挑戦です。
3つの課題に対して新しい経済にできることは何か。SIIFとしてのビジョンを描くために、まずは課題の構造分析を行いました。課題マップはデスクトップ調査や専門家へのヒアリングにより情報収集し、課題の構造をまとめたものです。これで完成版ではなく、今後、事業の推進や様々な方からのフィードバックを得ながらより進化させていきます。また、2023年には本「課題マップ」に基づき、課題解決のための変化の仮説(Theory of Change)やSIIFが取組む事業内容を含む「ビジョンペーパー」を発表しました。